midday crow
「眩しい……」

「わかる」

なにかを得た代わりにピュアさを失くした二人である。

「太陽があれなら、四人で合わせられる日も近いかな」

「だといいね」

「紅羽ちゃん、ありがと」

「……お礼を言われることでは」

恐縮して首を振る紅羽に、彩人は親しみの目を向ける。

紅羽はもう、ちゃんと仲間だ。

それなのに、いつか去るつもりでいることが惜しい──。
< 120 / 361 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop