midday crow
それから歌詞が書かれたノートを回し読みした。

太陽の希望である。

「歌う前に読んでほしい」のだと。

「…………」

「…………」

「…………」

読んだ三人は無言である。

「なんか言えよ」

「……なんかってなに……?」

「いやあ……ははは」

「…………」

素直な困惑が紅羽、笑って誤魔化したのが彩人、なにか言おうとしてなにも出てこなかったのが焔である。
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