midday crow
「七瀬くん」

「え? あ、黒田くん」

誰だ、と思ったら焔のことだった。

「悪いんだけど、俺らも勉強したくて。一緒にここ使ってもいいか?」

「どうぞ。……むしろ、ここでいいの? うるさいよ」

「問題ない」

よし。

生気のない太陽をその辺の椅子に座らせ、七瀬たちの近くに机の島を作る。

ガタガタしていると、七瀬の正面の机で英語のテキストを開いている女子が目を向けた。

「ん……あれ……人がいる」

お疲れのようだ。
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