midday crow
こくこく彼は頷いている。

紅羽は、聞き入っていた焔とともに首を傾げた。

「どういうこと?」

「だからー、Aさんが太陽で、Bさんが紅羽ちゃんだよ」

「……付き合ってないんだけど」

「例えだって。それが一番わかりやすいかと。……Cさんは光輝だよ」

「え……付き合ってたの……」

「付き合ってなかったよ。わかってて言ってるよね。問題はそこじゃないから」

紅羽の戯れ言をさっくり流して、彩人は腕を組む。

「紅羽ちゃん、さっぱりしすぎだよ……」

「そんなこと言われても」
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