midday crow
つまりなにか、太陽は、光輝のために作曲したことに対して紅羽が無反応……あまつさえ良いとすら言ったから、いじけたと……?

なんて面倒なんだ。

「出てる出てる。顔に出てる」

出ていたらしい。

むう、口をへの字にする。

「ああ、なるほどなあ……」

一足遅れて焔が理解し、ぴっとドアに指を向ける。

「太陽のこと、迎えに行ってあげたら?」

「どこに行ったんだよ……」

はあ、と困惑をため息に逃がしながら、紅羽は億劫に突っ立ったままだ。
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