midday crow
太陽の新曲、光輝へ向けたメッセージのような歌詞のあの歌は、紅羽には喜ばしいものでしかなかった。

光輝の影が薄れることを、紅羽は不安に思っている。

太陽が彼のことを忘れずにいたことがはっきりわかって、ほっとしていた。

こんな厄介事があろうとは……。

彩人は複雑そうな表情をしている。

それはそうだろう、彼は紅羽と光輝の繋がりを、そして紅羽が光輝と入れ替わりに辞めるつもりであることを知っている。

太陽の予想に反して、紅羽が妬いたりしないことを、彼だけは最初からわかっていたのだ。
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