midday crow
決意の拳を握り、教室めがけて、今度は意識して急ぎ足で歩く。

だというのに、ドアまであと数歩のところで太陽の大声が響いてきた。

ええいやめろ!

聞いてしまったら入れなくなるじゃないか!

と思う間もなく、単語が耳に飛び込んでくる。

「たとえば、紅羽が俺以外のやつと作曲するとか、俺は絶対嫌なのに!」

心臓が跳ねた。

「紅羽は俺が他のやつと曲作っても平気なのかよ!」
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