midday crow
──いつから──。

いつからこんなことを思うようになっていたのだろう。

いつかこの場所を、光輝に明け渡さなければならないのに。

太陽と曲を作ることは、近かろうが遠かろうが、いつかはできなくなるというのに──。

嫌だ、嫌だと心臓が激しく主張する。

やめてくれ、と紅羽は叫びたくなる。

泣きたくなる。
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