midday crow
「じゃあ紅羽、いつなら都合いい?」

太陽は人懐っこい男である。

瞬きをせず見つめられても困る。

紅羽は考え込むように俯いた。

目は合っていないのに、強い視線を感じる。

紅羽は根負けした。

「……ええと、明日なら」

「よし! 明日用事ある人!?」

手は上がらない。

「じゃあ明日な! 早めに部活終わらすかー」
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