midday crow
「……で、俺にとって光輝は、なんというか……」

はあ、とため息で気持ちを切り替え、太陽の話に耳を傾ける。

「うん。光輝くんは?」

光輝くん。違和感しかない!

太陽は五線譜に音符を書いては消し書いては消している。

……どうせ紅羽が書き直すことになるのだから、落書きはしないでほしい。

「彩人と焔と一緒に、なんていうか、俺の……すごく中心にある」

「核みたいなもの?」

「そう! そうだな」

我が意を得たり、とばかりに頷いているが、もうちょっと語彙力を高めたらどうか。
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