midday crow
自分では自分の顔がわからないので、怪訝そうにできているかも自信はない。

太陽の表情で確認する。

…………。

微妙だなあ……。

やっぱり半信半疑である。

「ねえ、もう時間やばいよ。早く行こう」

太陽の手を振りほどいて歩きだそうとしたが、逆に彼は腕を握る手に力を込めた。

「やっぱり避けてるだろ」

「避けてないって」

「だってなんか変だった」

「変じゃないよ。なにが変なの」

「なんか」

「なんかってなに!」
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