midday crow
ちょっと待て、と紅羽は左右を見る。

焔と彩人は無反応だ、これも三人で話し合われたことなのか?

「変えちゃうの? バンドの名前」

「変える」

まじか。

紅羽は焦る。

光輝は戻ってくるはずだ、なんだかんだ言って、あいつはこの人たちが大好きだった。

居場所を残しておいてあげてほしい。

しかしその居場所に居座っているのが、他ならぬ紅羽である。
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