midday crow
光輝に……。

それだけ呟くと、居心地悪そうに太陽は頭をかいた。

「……あれ、ちょっと待て。光輝と連絡取るのって、月イチって言わなかったか?」

「言ったけど」

「いつ?」

「次の連絡は月末かな……」

「なっが! そんなに待てるか!」

紅羽ー、と彼は弱りきった声を出す。

「でもさ、光輝ならさ、なんとなくわかってくれてるような気がしない?」

「さすがに無理なのでは」

「でも光輝だぜ?」

ううむ……。

説得力はないはずなのに、なぜか頷きかけている自分がいた。
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