midday crow
「……ああ」

答えたのは太陽だった。

「新曲の名前。歌詞書いたときから実は決まってたけど、話したのは今日が初めて」

そう、紅羽も先ほど初めて聞いた。

「『コア』。核。俺にとって光輝は……、光輝も焔も彩人も、紅羽も。俺にとってはそんな感じだ」

親指で、ワイシャツの中心、心臓の辺りを指しながら、太陽は快活に笑う。

「へえ。いいんじゃないか」

焔は純粋に嬉しそうだ。

素直さをどこかに置いてきた紅羽と彩人は、互いの顔を見合わせて肩をすくめる。

これだから天然タラシは。
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