midday crow
「熱心なのはいいけど、少しは周りにも目を向けてほしいもんだね」
「ハセちゃん!?」
驚いた太陽が、上ずった声で教師のあだ名を叫んだ。
あちこち跳ねた黒髪と白衣が特徴的な彼は、名を長谷部という。
我らが軽音楽部の顧問である。今年度からの担当で、放任主義だ。
紅羽たちはむしろ、その放任を気に入っているのだが。
「一応ノックしたんだけどな」
「ぜんっぜん気づかなかったわ。どしたの?」
ハセちゃんと呼ばれようがタメ語で話されようが意にも介さない彼は、用件を手短に伝えた。
「ハセちゃん!?」
驚いた太陽が、上ずった声で教師のあだ名を叫んだ。
あちこち跳ねた黒髪と白衣が特徴的な彼は、名を長谷部という。
我らが軽音楽部の顧問である。今年度からの担当で、放任主義だ。
紅羽たちはむしろ、その放任を気に入っているのだが。
「一応ノックしたんだけどな」
「ぜんっぜん気づかなかったわ。どしたの?」
ハセちゃんと呼ばれようがタメ語で話されようが意にも介さない彼は、用件を手短に伝えた。