midday crow
光輝のことを、黙って消えたバカなあの男のことを、これだけわかってくれている人がいる。
「じゃあ、その人のこと待っててあげたら?」
これもまた失言だった。
自分の居場所を自分でなくすようなことを言うと、怪しまれる。
「いや」
けれど太陽はそれには頓着せず、きっぱりと言い切った。
「俺は待たないって決めた。俺らのバンドは、これからは紅羽がメンバーだ。話し合ってそう決めた」
「……ほんとに、それでいいの」
「じゃあ、その人のこと待っててあげたら?」
これもまた失言だった。
自分の居場所を自分でなくすようなことを言うと、怪しまれる。
「いや」
けれど太陽はそれには頓着せず、きっぱりと言い切った。
「俺は待たないって決めた。俺らのバンドは、これからは紅羽がメンバーだ。話し合ってそう決めた」
「……ほんとに、それでいいの」