midday crow
「あー、ライブ、もう始まってるよー」
「うそ、まじで? 予定より早いじゃねーか」
浮かれた校舎内を急ぎ足で駆け抜けていくのは、七瀬と凛だった。
昨日はシフトの関係で拘束されていたので、今日を楽しみにしていたというのに。
「一曲目が終わったーっぽいかなー」
「まじかー観たかったのに」
「今度軽音楽部におじゃまするー?」
「迷惑だろ、だめだ」
「まじめなんだもんなー」
「常識だ」
ああだこうだ言い合いながら校舎を走り出れば、一気に音が近くなった。
「うわ、……すごいな」
「ねー」
なるべく近くで見ようと思ったが、野外ステージの前には幾重もの人垣ができており、太陽たちの姿は背伸びをしてなんとか視界に入るくらいだ。
「うそ、まじで? 予定より早いじゃねーか」
浮かれた校舎内を急ぎ足で駆け抜けていくのは、七瀬と凛だった。
昨日はシフトの関係で拘束されていたので、今日を楽しみにしていたというのに。
「一曲目が終わったーっぽいかなー」
「まじかー観たかったのに」
「今度軽音楽部におじゃまするー?」
「迷惑だろ、だめだ」
「まじめなんだもんなー」
「常識だ」
ああだこうだ言い合いながら校舎を走り出れば、一気に音が近くなった。
「うわ、……すごいな」
「ねー」
なるべく近くで見ようと思ったが、野外ステージの前には幾重もの人垣ができており、太陽たちの姿は背伸びをしてなんとか視界に入るくらいだ。