midday crow
七瀬は悔しげに眼鏡のブリッジを押し上げる。
「こんなことならもっと早くに来ておけばよかった……」
「そんなこと考えるのはあとだよー。今の、二曲目、私好きなんだよねー」
ふわふわと笑いながら凛がそう言う。
こいつは昨日も聴いていたので、どんな曲かはあらかた知っているのだ。
明るく、突き抜けるような、開放感溢れる曲だ。
「……俺も好きだな。あと、みんな楽しそうだ」
「ねー」
音が弾けて飛び跳ねる中、ステージ上の四人は、ときどき目を見交わし、弦をかき鳴らし、軽快なドラムに乗せて、キーボードを踊らせている。
「こんなことならもっと早くに来ておけばよかった……」
「そんなこと考えるのはあとだよー。今の、二曲目、私好きなんだよねー」
ふわふわと笑いながら凛がそう言う。
こいつは昨日も聴いていたので、どんな曲かはあらかた知っているのだ。
明るく、突き抜けるような、開放感溢れる曲だ。
「……俺も好きだな。あと、みんな楽しそうだ」
「ねー」
音が弾けて飛び跳ねる中、ステージ上の四人は、ときどき目を見交わし、弦をかき鳴らし、軽快なドラムに乗せて、キーボードを踊らせている。