midday crow
この問いは、光輝のためでもあり、自分のためでもあった。

あいつじゃなくていいの。

私はただの代替だけど、あいつが帰ってくるまで私でいいの。

「いい」

太陽の目はまっすぐだ。

「……みんなも?」

「ああ」

「もちろん」

俺らを捨てた男のことなんて忘れてやるんだー、と彩人が明るく笑う。
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