midday crow
「……光輝ぃ……」

「いやあのすみませんでした」

「なにに対して謝ってんだ、あ?」

「え、なんかなんとなく?」

「歯ぁ食いしばれ」

「待って待って顔はやめて」

ぐっと手のひらに爪をくい込ませて握りしめたが、とりあえず往来で殴るのはやめておこう、と理性を働かせる。

光輝の襟首を引っ掴んで、半分引きずるように連れていく。

「うわわ転ぶ」

「勝手に転んでろ地面引きずり回して晒してやる」

「そんなお口の悪い子に育てた覚えはありません!」

「私だっておまえに育てられた覚えなんかないわ」
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