midday crow
「──ねえ」

「ん?」

話しかければすぐに答えてくれるところが好きだ。

「私たちさ、卒業したらどうする?」

「めっちゃ急にぶっ込んでくるね」

「バンド、続けるよね?」

「──うん」

「まあ、辞めるつもりは……」

「ないけども」

「そしたらさ、やっぱり、目指すよね」

「──プロを?」

「そう」

虚をつかれた顔の三人だったが、数拍後に太陽が噴き出した。
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