midday crow
「ねえ、ちなみに前のバンド名はなんだったの?」

紙と睨み合いペンをくるくる回す太陽は真剣そのものだ。

「前は、ミッドナイトシャイン。英語で」

midnight shine、実は知っているその名前を訊いたのは、新しい名前にも掠らせたかったからだ。

真夜中の輝き。

ううむ、と紅羽は難しい顔をする。

こういうとき、ネーミングセンスがなくて苦労する。

「なんでミッドナイト?」

「なんかかっこいいから」
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