midday crow
真夜中、星もない夜、黒い空。

煌々と光り輝くなにかがある。

「……太陽は、真昼に輝くのが一番ふさわしいけどね」

太陽という名前の男が目の前にいるからだろうか、そんなことを言っていた。

彼はぽかんとした顔で紅羽を見ている。

「……それだ」

「え?」

「真逆にしよう! 真夜中やめて、真昼にしよ!」

いきいきと紙に書き出そうとして、ペンを止めた。
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