midday crow
ぐむむと唇を噛む太陽が子どもっぽくておかしい。

「じゃあさー、ミッドデイサンにしようよ」

sun、と彩人がペンを滑らせる。

「……いや」

太陽は真面目な顔になって、middayという単語を指でなぞった。

「真昼の烏にしよう」

「……え」

烏丸という名字を持つ紅羽は太陽の意図が掴めず困惑する。

「なんで烏?」

「似合うから」

「なにに」

「太陽に」
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