midday crow
今までのバンドのオリジナル曲は、ほとんど太陽と光輝で作っていたらしい。

太陽のイメージを見える形にするのが光輝だった。

抽象的な説明を理解し、具体的にできたのが光輝だけだった。

歌詞を書いていたのは太陽だったが、語彙力の面で全員にサポートされていたそうだ。

ベースの低い音を響かせながら焔が言う。

「楽譜買う余裕は本当にないぞ。もっと必要なものがたくさんある」

「わかってるけどさー」

太陽は不貞腐れてますますぐでっとなる。
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