midday crow
「完璧なんだけど!」

「痛いんだけど」

ばしばし肩を叩くのをやめろ。

太陽の頬は紅潮してくる。

なにか大きい声で喚いているが、なにを言ってるのかほとんどわからない。

我に返った焔が、見かねて太陽を引き剥がしてくれた。

太陽は今度は焔相手になにか言い募り、焔が面倒くさそうな顔をしている。

悪いが助ける気はない。

「……驚いたなー」

ダダンとタムタムを叩いて彩人が言った。

「光輝以外に太陽の言語を理解できる人がいるとはね」
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