midday crow
『紅羽ぁー』
情けない声を上げるのは光輝だ。
紅羽は問題集を解く手を止めて、眼前の男を見る。
情けない顔で彼が見返していた。
『なに?』
『どうにもわからん』
すすす、と二人の間に鎮座しているローテーブルの上で紙を滑らせてくる。
それは五線譜のようで、途中まで書かれてあった。
『続き、どんなふうにしたらいいか』
『太陽くんはなんて?』
話に聞くだけ、学内でも遠目にしか見たことのない男のことを親しげに呼ぶ。
情けない声を上げるのは光輝だ。
紅羽は問題集を解く手を止めて、眼前の男を見る。
情けない顔で彼が見返していた。
『なに?』
『どうにもわからん』
すすす、と二人の間に鎮座しているローテーブルの上で紙を滑らせてくる。
それは五線譜のようで、途中まで書かれてあった。
『続き、どんなふうにしたらいいか』
『太陽くんはなんて?』
話に聞くだけ、学内でも遠目にしか見たことのない男のことを親しげに呼ぶ。