midday crow
だがそれは紅羽の仕事ではない、太陽がやるべきことだ。

今までもそうしてきたのだから。

「太陽、どんな歌詞にすんの?」

一曲仕上がったので本日の部活はこれにて解散、帰り支度をしながら彩人が言う。

「どんな? どんなって、えーっと」

太陽は鞄を担ぎかけた体勢のまま固まった。

ぱくぱく口だけ動かしていてもわからない。

「決まってないの?」

「いや、イメージはある。でもなんか、どう言ったらいいか」
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