midday crow
うーん、と首を傾げる太陽に、またかと彩人は苦笑する。

「それにしても、完成度の高い楽譜だな」

拾い集めた楽譜をめくりながら、感心した声をあげたのは焔だ。

「ふふん、だろー」

「おまえに言ってない」

「なにぃ」

「当たり前だ」

紅羽は焔から、束ねた楽譜と賞賛の声をもらった。

「すごいな」

「ええと、ありがとう……」

言われなれていないので恐縮する。

「ベースのコードはこれ。ドラムも、はい」
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