midday crow
「……歌詞……できない……」

「そっか」

様子から、予想はしていたことである。

ぼさぼさの髪をさらにかき回して、太陽はうなだれている。

「……えっと、私は歌詞には口を出さないので、あまり役には立てないけど。話聞くくらいならできるよ」

「……うう……」

太陽は唸るだけだ。

なんとなく、うずくまって瞳を濡らす子犬を思い浮かべた。
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