midday crow
叫んだのは頭の中だったらしい。

まだ光輝の音が跳ねている。

ああくそ。

なんで黙ってどっか行ったんだよ。

俺はおまえとこいつらとバンドしたかったのに。

俺らのことなんてどうでもよかったのかよ。

謝罪の一つで捨てられるほどのもんだったのかよ……。

コンコン、と部室の扉がノックされて、太陽は目を開いた。
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