midday crow
との彩人の言葉で、気は乗らないが、紅羽は太陽と向かい合って椅子に座っている。

一応首は横に振った。振ったが彩人が、焔を引っ張り紅羽を前に押し出して、にっこり笑って消えたので仕方なくだ。

もちろん焔を連れていった。

部室に子犬と二人きりで、紅羽はなにを言えばいいやらわからない。

彩人は一体なにをさせたいのだ。

ともあれ状況を進展させないとどうにもならないので、うなだれている太陽に話しかけてみることにする。
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