そして少女は兵器を討つ

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「かわいいかわいいミリアリア、私とアナタがどうして同じ顔なのか、わかるかしら?」

「……」

「沈黙は時を凍らせる冷気であるけれど、それは同時に己を押し込めてしまう南京錠でもあるのよ、ミリアリア」

「……お前は、何者……?」

「ああ、戸惑ってはいけないのよミリアリア、私はアナタ、アナタは私。アナタは私自身とも、私の娘とも言えるのよ。見つめ合いましょミリアリア」

「私は……ミリアリア。お前、も……?」

「そう、アナタも私もミリアリア。この意味はわかるかしら?」

「……私が、お前から……?」

「そう、そう、ミリアリア。理解の早いかわいいアナタ。私とアナタは深い深い心の底で見えない糸に結ばれてるの。これを世界は運命と呼ぶのだわ」

「運命……」

「そう、そう、ミリアリア。さあ、お話をしましょう。とても短くて、実のある話を今ここで」



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