そして少女は兵器を討つ
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――
―――
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―――――
「昔話は好きかしら、幼い幼いミリアリア」
「昔、話……それは、私の? お前の?」
「私達の、あるいは、無関係な誰かのよ、ミリアリア」
「……」
「昔ある日のあるところ、ひとりの少女がおりました。身寄りのない少女は飢えに嘆き、世界を呪いました。そして人を捨ててしまいました」
「お前が?」
「これは誰かの昔話よミリアリア。――そして少女は兵器になりました。冷たい死を吸収した少女を、やがてひとりの老人が保護しました。少女は彼とともに暮らし始めました」
「お祖父様?」
「そうであり、そうではないわ。――そして少女は兵器を知りました。老人は兵器を売る人間でした。少女は自分も売られるのではないかと思いました。少女は彼を慕っていたので、それはあんまりだと嘆きました。だから少女は力を使いました。だから少女は兵器だったのです」
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「昔話は好きかしら、幼い幼いミリアリア」
「昔、話……それは、私の? お前の?」
「私達の、あるいは、無関係な誰かのよ、ミリアリア」
「……」
「昔ある日のあるところ、ひとりの少女がおりました。身寄りのない少女は飢えに嘆き、世界を呪いました。そして人を捨ててしまいました」
「お前が?」
「これは誰かの昔話よミリアリア。――そして少女は兵器になりました。冷たい死を吸収した少女を、やがてひとりの老人が保護しました。少女は彼とともに暮らし始めました」
「お祖父様?」
「そうであり、そうではないわ。――そして少女は兵器を知りました。老人は兵器を売る人間でした。少女は自分も売られるのではないかと思いました。少女は彼を慕っていたので、それはあんまりだと嘆きました。だから少女は力を使いました。だから少女は兵器だったのです」