俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)
社長の楽しそうな姿に
さらに胸がキュンとなった。
ドキドキして見ていると私に気づいてしまった。
そうしたらハッと思った社長は、
やめてしまう。
私も驚いて立ち止まってしまった。
「なんだ……居たのか?」
「あ、すみません。寝室の方が終わったので
あの……お茶淹れますね?」
私は、慌ててキッチンに向かった。
恥ずかしい……。
社長も気まずいのか頬を赤らめて頭をかいていた。
あ~びっくりした。
私は、コーヒーを淹れながら
気持ちを落ち着かせた。
社長のちょっと誤解をしていた。
もっとプライベートでも怖くて近寄りがたい人だと
勝手に思っていたが、違った。
動物が好きで、よく笑っている。
こんな顔……会社では見たことがない。
「すまない。片付けていたら、あまりにも
デカいぬいぐるみがあるのからアダム達が
興味を示してしまって……つい遊んでしまった。
ウチでは、買わないし」
すると社長は、言い訳混じりに
私に言ってきた。弁解している……。
もしそれが会社だったら
「言い訳なんて聞きたくない」と
部下に叱り飛ばしてそうなのに……。
意外過ぎる弁解にフフッと笑いが込み上げてきた。
ダメだと分かっているのに何だか笑えてしまう。
何だか可愛らしい。
「分かってますよ。そのぬいぐるみ。
私の親友が誕生日祝いに
プレゼントしてくれたんです。
丁度一人暮らしを始めた時で寂しくないように」
クスクスと笑いながらコーヒーを淹れると
ソファーの方に持っていく。
社長は、ソファーに座りながら
「そうか……」と一言だけ。
そしてコーヒーに口をつけた。