俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)
ど、どうしよう。
だ、抱き締められてしまった。
しかも何……このシチュエーションは!!
「社長……離れて下さい」
「どうしてだ?俺達……夫婦だろう?
なら、これぐらい慣れろ」
そう言うと私の首筋にキスをしてきた。
ビクッと反応してしまう。
社長の手は、いつの間にか私の胸を触れていた。
ま、待って……今、夕食の準備が……。
しかし、その時だった。
近くに居たアダムが全身をブルブルと
震えだした。
お陰で私も社長もびしょびしょになってしまった。
まさかの事に唖然とする。
「アダム……お前なぁ……空気を読めよ?
何故、今ここでやる?」
「わん、わん」
アダムは、気にすることなく
しっぽをふりふりさせていた。
社長は、気分が削がれたのか
ハァッ……とため息を吐くと向こうに
行ってしまった。
あ、危なかった……。
アダムのお陰で助かったけど
あのまま続けていたら
そう思うと心臓が飛び出しそうだった。
「美織。お前もびしょびしょだろう?
夕食は、後でいいから風呂に入って来い」
「あ、はい。じゃあ……お言葉に甘えて」
私は、恥ずかしさのあまり
慌てて返事をするとリビングから出て行った。
キャアッ……恥ずかしい。