俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

涙目になりながら痛さに耐えていると
社長が慌てて入ってきた。

「悪い。間違ってベルまで置いてきた。
アイツは、風呂嫌いで……」

社長が言い終わる前に
ベルは、隙を見つけて浴室から脱走してしまった。
あ、ベルが……!!

「ベル?って……美織!?」

社長は、私に気づくと慌ててこちらにきた。
痛さで忘れていたけど私は、裸のままだった。
思わず悲鳴を上げる。

「もしかしてベルに噛まれたのか!?」

「あ、あの……はい」

室温のせいで血が止まらずに
だらだらと滲みだしてきた。
まだ痛いし、恥ずかしいし……。

「とにかく早く手当てをしないと!?
しっかり掴まれ」

そう言うと涙目になっている私を
社長は、お姫様抱っこしてきた。
キャアッ!?

「社長……えっ?離して下さい!!」

「いいから。大人しくしていろ。
ミチル。行くぞ」

社長は、強引に私を連れ出してしまった。
えっ?ちょっと……社長!!
私は、恥ずかしさで頭の中がパニックになる。

「ニャー」

ミチルは、のんきにまだ、たらいに浸かっていた。
結局私は、リビングまで連れて行かれると
社長に手当てをしてもらった。

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