俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)
「ニャー?」
ベルは、丸くて大きな目をパチクリとさせながら
首を傾げていた。可愛い……。
どうやら、もう怒っていないようだった。
それよりもしっぽをふりふりさせていた。
私は、嬉しくてベルを頬擦りする。
すると「ニャー」と鳴きながら
喉をゴロゴロと鳴らしてくれた。
「怖い思いをさせてごめんねぇ~ベル」
良かった……嫌われてないみたいで。
なでなでして可愛がっていると社長が
ご飯と味噌汁を持ってこちらに来た。
「ほら、俺の言った通りだろ?
ベルは、人懐っこいだけではなく、好奇心旺盛で
細かい事を気にする奴ではないから
明日になれば、元に戻るって」
確かに。社長の言う通りだった。
昨日とは、嘘のように怖がらずに
私に抱かしてくれた。
「俺も何回か風呂に入れる時に
噛みつかれたことがあるからな。
なのに翌朝は、ケロッとしているし…まったく。
我が家では、1番のお転婆姫だ」
社長は、ご飯と味噌汁を置きながら
呆れた表情でそう言ってきた。
お転婆お姫様か。
ジッとベルを見つめると
「ニャー」と嬉しそうに鳴いた。
「ほら、食事の邪魔だからベルを貸せ。
アダム。ベルを頼む」
社長は、ベルを受け取るとアダムに渡した。
するとアダムは、ベルの首根っこを咥えると
連れて行ってしまう。
「ニャーニャー」
ベルは、嫌がり手足をジタバタさせていた。
そしてアダムは、ベルをエサが入っている
小さな入れ物のそばに置いた。