俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)
えっ?
時計を見るとすでに時間が過ぎていた。
嘘っ……もうこんな時間!?
「キャアッ!?大変…急がなくちゃあ!!」
私は、慌ててカバンを取りに行く。
そして結局お言葉に甘えて
社長と一緒に出勤することになってしまった。
リムジンで移動するのだが
心臓が飛び出しそうになるぐらいドキドキしていた。
リムジンは、社長と食事に行く際に
何度か乗せてもらったが未だに慣れない。
「今日の予定は……」
秘書の新田さんは、今日のスケジュールを
スラスラと言っていく。
チラッと社長を見ると真剣にチェックする社長に
あぁ、やっぱり社長なんだなぁと思った。
未だに私と結婚したのが信じられないぐらいだ。
普通なら、こんな雲の上の人と結婚どころか
話しかけることも出来ないのに
こうやって一緒に出勤しているのだもの。
世の中……何が起きるか分からないわよね。
本当に。それに……。
昨日の社長を思い出す。
動物好きで……ペットの前では、あんな
笑顔を見せてくれた。
どうしよう……。
何だか胸がギュッと締め付けられそうになる。
最初は、不安で仕方がなかったけど今は、
社長に惹かれていた。
そして自覚していく。
社長のことが好きになっていく自分に
余計に心臓がドキドキと高鳴ってしまった。
静まれ……心臓。
私は、何度も自分を落ち着かせるために
そう言い聞かした。
しばらくすると会社に到着する。
車のドアを開くと社長は、降りて行く。
あ、私も……。
慌てて降りると……凄い。
専務と秘書達がずらっと並んでいた。
「おはようございます。社長」