俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

別にそんなつもりはないが
どうやら私が社長と結婚したので周りに
影響が起きたようだった。

別に社長と結婚しただけで
私自身は、何も変わっていないのだし
普通に接してくれてもいいのに……。

それから仕事は、無事に終わったのだが
あれからも少し浮いた存在になっていた。
社長の妻と一緒に仕事をするのって
やはり、やりにくいのかしら?

何だか寂しくなる。しゅんと落ち込みながら
近くのスーパーに行き夕食などの材料を買い込んだ。
すると社長からメールが来たのだが
今日は、会食があって遅くなるらしい。

夕食といらないと……それからアダムの散歩は、
後で自分でやるからしなくてもいいと言う内容だった。
アダムの散歩ぐらい私がやるのに。

そんなに信用ないのかしら?

どちらも信用されてないみたいで悲しくなった。
ハァッ……と深いため息を吐きながら
お会計を済ませて自宅に帰った。

自宅に着くと鍵を開けて中に入る。
すると何だかバタバタと物音がした。

「ただいま~?」と言ってみると
バタバタとアダムが出迎えてくれた。
続けてミチルも
ベルは、またもやアダムに首根っこを
咥えられていたが……。

嫌がり小さく手足をジタバタしている。
もしかして、これが
本来のお出迎えスタイルなのかしら?

昨日ベルは、棚の上によじ登ってしまい
動けなかったから
私は、苦笑いしながらベルを受け取ると 
アダムとミチルの頭を撫でてあげた。

「ただいま~アダム、ミチル。
そしてベル」

そう言うとアダムは「わん、わん」と吠えながら
しっぽをふりふりとさせていた。
ベルは、私の腕の中で
小さな身体をモゾモゾと動かして鳴いていた。

フフッ……可愛い。
この子達を見ていると何だか嫌な事も忘れられそうだ。
可愛らしいベル達に癒されてしまった。

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