俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

「えっと……真那斗さん」

うぅっ……恥ずかしい。
勇気を出して呼んでみたが呼び慣れていないし
社長に対してだと余計に緊張してしまう。

ドキドキしていると社長は、恥ずかしがっている私に
構わずにチュッとまたもや唇にキスをしてきた。

「お帰りのキスだ。アダム
着替えたら散歩に行くぞ!」

社長は、そう言うとさっさと2階に
上がってしまった。

えっ……えぇっ!?
また不意打ちのキスに驚かされてしまった。
心臓が飛び出すかと思った。

あ、着替え手伝わないと……。
私は、慌てて社長の跡を追いかけた。
社長は、寝室に行くと
ランニングのジャージに着替えていた。

そうではなくても忙しいのに
これから散歩に出かけようと言うのか。
大丈夫かしら?

「あの……アダムの散歩なら私が
代わりにしておきましようか?
毎日のことですし」

大型犬だが、穏やかなアダムなら
私も散歩が出来るだろう。

「いや、大丈夫だ。俺の体力作りにもなるし
それに、お前1人だと大変だからな。
ウチには、お転婆姫が居るから」

ジャージを羽織りながら
社長は、ため息を混じりに言ってきた。
お転婆姫?

あ、ベルのことね。
何で、そこにベルが出てくるのかしら?
不思議に思い首を傾げる。

「お前1人でアダムを連れて行くなら
自動的にミチルとベルを連れて行かないと
ならなくなる。
大人しいミチルでは、ベルの面倒を見れないからな」

「ベルを連れて行くと
勝手に何処かに行ってしまうから
慣れないお前だと危なっかしい……。
散歩に行きたいなら俺と一緒の時にしろ」

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