俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)
「あの……社……真那斗さん。
さっきからベルの姿が見えないのですが
何処に居るのでしょう?」
また、何処かでイタズラをしていないと
いいのだけど?
私は、心配そうにしていると
社長は、バスケットを持ち私に見せてきた。
「ベルは、この中だ!」
「えっ?」
何でこの中に……?
不思議に思っていると少し開けて見せてくれた。
あ、居る。
スヤスヤと丸くなって眠っていた。
小さい身体がさらに小さくなっていて
まるで白いお餅かおまんじゅうみたいだ。
「丁度また寝始めたから早めに入れておいた。
抱っこしてても慣れない場所だと興奮して
暴れるからな。
こうやってバスケットに入れて運ぶんだ!」
「へぇっ~」
「ちなみに風呂の次にバスケットみたいな
運ぶヤツは、嫌いだからな。
起きてる時にやろうとすると、とにかく
逃げ回るから捕まえるのに苦労する」
それは……また。
確かにベルを連れて行くには、
コツがいるわね。
今度のために覚えておこう……。
「さて、行くか」
社長は、ベルが入っているバスケットを持つと
アダムのところに向かった。
アダムにリードをつけると
いよいよ散歩に出かけることに。
社長は、私服でTシャツに黒いカジュアルな
上着を羽織っており下は、ジーパンだった。
ビシッとしたスーツと違い爽やかな印象だった。
カッコいい……。
歩道を歩いていてもアダムは、穏やかな性格だから
無理に引っ張ったりしない。
それどころか嬉しいのか
しっぽをふりふりとさせていた。