俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

公園ピクニック。


私は、それを見てクスッと笑っていると
バスケットが、突然ガタガタと動き出した。
小さな鳴き声が聞こえてくる。

あら、ベルが起きたのかしら?
私は、バスケットを目の前まで持って行くと
蓋を開けた。

「にゃ~」

するとベルが慌ててバスケットから
飛び出てきた。
ブルブルと身体を震わすと
きょとんと首を傾げていた。

急に違う場所に来たから
不思議に思ったのだろうか。

「ベル。ここは、公園……」

そう言いかけた瞬間
ベルは、何を思ったか勢いよく走り出した。
えぇっ……!?

「ちょっとベル!?
ダメよ……戻って来なさい」

私は、慌てて呼ぶのだがベルは、
嬉しいのか、どんどんと離れて行ってしまう。
ど、どうしよう……。

「ベルってば!!」

叫ぶがベルは、振り向こうともしない。
このままだと迷子になっちゃう……。

オロオロしていると社長がベルに気づいた。
すると指を使い口笛を吹いた。
そうしたらアダムは、すぐに反応して
フリスビーを取るのをやめてベルのもとに走り出した。

そしてあっという間に追い付いてしまった。

ベルは、慌てて方向転換してきたが
アダムに首根っこを咥えられて
宙に浮いた状態になった。

「ニャーニャー」

< 37 / 92 >

この作品をシェア

pagetop