俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

ベルは、嫌がりバタバタと手足を動かしていた。
だが気にすることなくアダムは、
ベルを連れて私のところに来てくれた。

「ありがとう……アダム」

私は、ベルを受け取った。
そしてアダムの頭を撫でてあげた。
「わん、わん」と鳴くとしっぽをふりふりさせて
喜んでいる。
すると社長もこちらに来た。

「あ、社……じゃなかった。真那斗さん。
すみません……私のせいで
ベルを離してしまいました」

すくに抱っこしていたら
止められたのに……。

「いや、気にするな。俺も最初の頃に
同じことやったから。それより……」

社長は、そう言うとアダムのお出かけバックから
リードを取り出しベルの首輪につけた。
これは……?

「このリードをしっかり持っていろ。
これなら遠くに行けないから」

「は、はい。」

なるほど。これならベルを捕まえておけるわね。
社長は、それだけ言うとまたアダムを連れて
フリスビーをしに行ってしまった。

私は、座りながらリードを持っていた。
するとベルは、興味津々と周りをうろつく。
ぐいぐいとリードを引っ張り前に行こうとした。

「ニャーニャー」

それ以上行けないため必死にもがく姿を見ていたら
何だか可哀想に思えてきた。
ベルものびのびと遊びたいよね……やっぱり。

だが、だからと言って離すと
また逃げ出す可能性はあるし……。

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