俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

嬉しさと恥ずかしさで頬が熱くなってしまった。
チラッと見るとアダムは、それ以上
ベルが何処かに行かないようにリードを
抑えていた。

ぐいぐいと引っ張ってもびくともしないから
ベルは、鳴いていた。

「ニャーニャー」

必死にジタバタする姿を見ていたら
何だか微笑ましくなってしまう。
可愛いし、おかしいわね。

「ほらベル。そろそろエサの時間だ。
大人しくしていろ」

クスクスと笑っていたら
社長は、ひょいとベルを抱き上げた。
膝の上に座らせるとエサの準備を始めた。

子猫用のキャットフードの缶を開けると
ペーパーボウルに入れる。
そしてベルをそこに座らせた。

するとベルは、勢いよく食べ始めた。
アダムとミチルにも用意をすると
こちらも元気よく食べ始めた。

あ、そうだ。私もお弁当を準備しないと……。
私は、慌ててカバンからお弁当を取り出して
敷物の上に広げた。
社長がリクエストした物もたくさん入れておいた。

割り箸で、いくつか紙皿に乗せて
社長に差し出した。

「どうぞ。お口に合うか分かりませんが……」

社長に食べてもらう時は、
いつもドキドキしてしまう。
好みや味付けが合うか分からないし。

「すまないな。美織の手料理は、
どれも美味しいから楽しみだ」

クスッと笑うと紙皿を受け取ってくれた。
えっ……?

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