俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

「だから食うなって……まったく」

社長は、慌てて身体を捕まえて抑えつける。
ベルは、ジタバタと手足を動かして鳴いていた。
社長とベルのやり取りを見ていて
クスクスと笑えてしまう。2人共……可愛い。

「ベル~水は、いかが?」

私は、笑いながらペットボトルに入れておいた水を
ペーパーボウルに注いで目の前に置いてみた。
ベルは、ピクッと反応すると動きが止まった。

「ニャー」

一言鳴くとガブガブと水を飲み出した。
大人しくなったので社長は、手を離した。

「まったく、お転婆姫が。
それより美織。ベルの扱いに慣れてきたな」

「えっ……?あ、あぁ……そうですね。
まだ不慣れな所もありますが、ベルの性格が
だいぶ分かってきました」

社長が私を褒めてくれた。
ベルは、とにかく好奇心旺盛だ。
気になるモノには、一直線な性格。
そのため少し危なっかしい。

他にもミチルは、とにかく
マイペースなぐらい落ち着いている。
それに品があり、甘えん坊なところもあるし

アダムは、この中では
リーダー格の性格をしていた。
穏やかだが、賢く面倒みがいいため
自然とベルの面倒を見てくれていた。

それぞれ違う性格をしているが3匹共可愛らしい。
私は、そう思っていると社長は、また食べないように
弁当箱に蓋をしていた。

「慣れてくれた方がいい。
アイツらは、俺の家族だからな」

社長の家族……。
だとすると私も家族だと思ってくれているのよね?
妻にしたってことは……。

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