俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)
「あ、あの……すみません。
ここに、これぐらいのサイズの子猫を
見ませんでしたか?」
「子猫?さぁねぇ~見なかったけど」
「そうですか。ありがとうございます……」
頭を下げてお礼を言ったら台車が目に映る。
もしかしら……。
よくテレビだとこの中に隠れたりする。
「あの……すみません。
ちょっと、台車の中を探させて下さい」
私は、無理やり台車の中を探した。
しかし……居なかった。
えっ……どうして?
テレビだと絶対にココに隠れているはずなのに
現実は、上手い具合に居なかった。
「あの……もういいでしようか?」
「あ、すみませんでした」
私は、慌てて片付けると頭を下げた。
一体、何処に行っちゃったの?
私のせいで見つからなかったら
どうしよう……。
私は、オロオロしていると1人の女性社員が
私に声をかけてくれた。
「あの……子猫か分からないけど
エレベーターで降りる時に小さな物体が
通り過ぎるのを見たわ。
エレベーターに乗って下りたんじゃないかしら?」
「えっ!?本当ですか?
ありがとうございます」
私は、必死に頭を下げると
次に来たエレベーターに乗り込んだ。
下と言っても何階か分からない。
でも小さな物体ならベルの可能性が高いだろう。