俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)
そう言われると改めて考えさせられた。
私生活の社長か。一体どんな人なのかしら?
会社と違う所とかあるのだろうか?
少しでも違う印象なら私だって……。
そう思っていたが結局ろくに分からないまま
私は、さらに結婚式の打ち合わせを進めていた。
質問しようにも社長には、聞きにくいし
あまりプライベートとか話す人ではないし。
「では、このプランで進めて行きたいと思います」
ハッとした時には、プランもほとんど決まり
後残るは、本番を迎えるばかりになっていた。
麻美の言っていた事ばかり考えていて
どんなプランを立てたか頭に入ってこない。
「美織。大丈夫か?
ずっとボーとしていたぞ」
「すみません。社長。
ちょっと考え事をしていました」
いけない……社長の前なのに。
すると社長は、ハァッ……とため息を吐いた。
何故ため息を吐くの?
「美織。プライベートでは、社長ではなくて
名前で呼べ。それと
大事な話をしている時にボーとしているとか何事だ!?
お前は、会社でも同じようにしていないだろうな?
1秒でも時間を無駄にするな」
何故だか怒られてしまった。
確かにボーとしていた私が悪い。
でも、急過ぎて頭がついていけないのは事実だ。
そうなったのは、社長が悪い訳で……。
なんだか納得がいかなかった。
「あ、もうこんな時間が。
今日は、予定より早く帰らないとならない。
悪いが、これで解散させてもらう」
「は、はい。お疲れ様でした」
腕時計を見ながら社長は、そう言ってきた。
私は、慌てて頭を下げた。
社長は、多忙なので早々と帰ってしまうことがあった。
数回、式場の打ち合わせや会社帰りに
一緒に食事に行ったりもしたがスマートに
扱ってくれたが一度も自宅に誘われたことも
ホテルに誘われたこともなかった。