俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

「アダム、ミチル。心配をかけさせて
ごめんなさいね。
ベルは、ここに居るわよ!」

アダムとミチルの頭を撫でると
私は、新田さんが用意してくれたバスケットの
中を見せた。

スヤスヤとまだ眠っているベルを見て
アダムは、安心した表情をしていた。
きっと凄く心配したのだろう。

バスケットを静かに置くとそんなアダムを
ギュッと抱き締めてあげた。

ごめんね……アダム。
そう言いながら。
アダムは、きょとんとしながらも嬉しそうに
吠えていた。

そしてご飯の準備をしたり
アダム達の遊び相手をしていたら社長が帰って来た。
心配だったのか早めの帰宅だった。

「お帰りなさい」

私が出迎えると続けてアダムと
ミチルも出迎えた。
もちろん。ベルは、相変わらず
アダムに首根っこを咥えられているが

社長は、ベルを受け取るとアダムの
私と同じようにアダムに謝りながら抱き締めていた。

それを見ていたら何だか微笑ましくなった。
不器用ながらも優しい笑顔を見せてくれる
社長と可愛いペット。
私は、こんな新婚生活も悪くないと思っていた。

いや、むしろ幸せだ。
こんな幸せをずっと続けたいと思った。
だが、しかし。ある人物の登場で私の心が
激しく揺らいだ。

それは、次の日。いつもの通りに会社に行くと
社長のことが噂になっていた。
社長は、動物好き。
ペットの前では、笑顔になるなど

俺様社長の意外な一面に皆は、興味津々だ。
女性社員なんかは、きっとプライベートは、
甘々だとか噂が広まっていた。

「で、どうなんですか?
実際の社長のプライベートは!?」

「えっ…と……」

< 61 / 92 >

この作品をシェア

pagetop