俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

驚くも間もなく強引に開けたまま
社長は、中に入ってきてしまった。
息を切らしているから慌てて追いかけてくれたのだろう。

「ま、真那斗……さん!?」

「誤解されたくないから、その前に言っておく。
俺は、そんないい加減な気持ちで
お前を選んでいないからな!!
詳しい話をしている暇はない。
今日……家に帰ったらある場所に連れて行くから
そこで、真実を話す」

えっ……!?
社長は、それだけを言うと
エレベーターの開くボタンを押すと外に出てしまった。
私は、ボー然としていた。

どういう意味……?
私は、頭の中で困惑をしていた。
いい加減な気持ちではないと言っていた。

それって……私の事をいい加減な気持ちではなくて
真剣な気持ちで選んだってこと?
だとしたら……。

身体中が熱くなってしまう。
もし、そうなら私にとったら嬉しいことだ。
社長が自宅に帰ったら真実を教えてくれるって
言っていたわ。

連れて行きたい場所が何処か分からないけど
もしかしたら私と縁のある場所かも知れない。

そう思うと余計に
心臓がドキドキと高鳴りだした。
さっきまで泣いていたはずなのに……。

その後。さっきのことが気になって仕方がなかったが
何とか仕事を終わらせ私は、急いで
買い物を済ませて自宅に帰った。

夕食は、食べるのかしら?
服装は、これでいいのかしら?

場所が分からないため何だか落ち着かない……。
いいわ。保存出来そうな料理を作って
外食にするなら明日の朝にでも食べよう。

服も無難なのにして……それから。
不安になっていたはずなのに今は、
期待の方になっていた。
私は、そわそわしながら夕食作りを始めた。
社長が帰宅したのは、それから19時になった頃だった。

いつもより帰宅が早い。
「ただいま~」と社長が言うと
いつものようにアダムとミチルがお出迎えをする。

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